研究室紹介高倉研究室Laboratory

教員紹介

高倉 葉子Y.Takakura

身分: 専任教授
専門分野:流体力学、数値解析

研究テーマ

  • 乗り物まわりの流れ(抵抗低減・騒音低減)
  • パラシュートまわりの超音速流の振動特性
  • 生体流体力学:上気道の空気力学

研究内容

乗り物に関するCFD(数値流体力学)とEFD(実験流体力学)

自動車、高速列車、航空宇宙機などの運動する物体は、周囲に特徴的な空気の流れを引き起こします。その流れから受ける力を制御することは、より良い乗り物の実現に欠かせません。

空気抵抗の低減や横風安定性の確保は、現代の乗り物に課せられた課題です。また空気の流れが引き起こす騒音問題として、車のミラーやマフラーの騒音、列車の屋根にある集電器からの騒音、列車のトンネル突入によりトンネル出口から放たれる騒音等があります。これら諸問題の解決方向を数値計算と実験により探ります。

音波や渦を数値計算により捕らえるために必要な、高精度数値解法の開発と適用にも力を入れています。圧縮性流体の数値計算では、WENO法やADER法を用いて、従来のTVD法では捕らえきれなかった現象を解析しています。

生体流体力学:上気道の空気力学

呼吸器系は、酸素を吸気して炭酸ガスを排気するという換気を行っています。上気道における換気・排液・嗅覚の機能を解明することは、医学的に有意義であるのみならず、工学的な給排気システムへの応用が考えられます。