摩擦伝達について

トラクションドライブとフリクションドライブの比較
 摩擦伝達には動力を油膜で伝達するトラクションドライブと,転動体の表面に生成される境界膜による伝達,転動体同士が直接接触して伝達するフリクションドライブがあります.後者ほど摩擦係数は高くなり,伝達に要する押付け力は小さくなりますが,接触による転動体表面への攻撃も強くなるので許容押付け力は低下します.下図は摩擦係数に対して同じサイズのローラで同じトルクを伝達するために必要な接触面圧と,これまでに実績のある許容面圧を示しています.トルク伝達密度の観点ではトラクションドライブが優位ですが,フリクションドライブは潤滑が不要であり,被動材の自由度が大きいなど有利な点もあり,システムに応じた使い分けがされています.
 摩擦係数が高くなると軸受荷重は低下しますが,ゴムローラなどはヒステリシス損失が大きくなるため,伝達効率はかえって低くなります.これも用途に応じた選択が必要です.

歯車との比較
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押付け機構について
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