熱音響ヒートポンプは音波により熱を低温から高温へ輸送するデバイスです。スピーカーなどでも細管に音波を入力することで、熱音響ヒートポンプを簡単に作ることが出来ます。以下の動画はスピーカを用いた音波による冷却実験です。

人間が頑張ってピストンを動かし、細管に音波を入力することで、冷却を行うこともできます。以下の動画では空気を出し入れすることが出来るよう改造した空気入れを用いることで、人力による熱音響ヒートポンプを経験できます。頑張ると10℃以上常温から冷却することが出来ます。

熱音響エンジンと、熱音響ヒートポンプを接合すると、可動部品を持つことなく冷却が可能な熱動作・熱音響ヒートポンプを実現することが出来ます。当研究室では多段熱音響エンジンを用いることで、300℃以下の温度で、-100℃以下の冷凍を実現しています。以下の動画では、冷凍機の断熱を行っていませんが、断熱なしでも-50℃以下まで冷却されていることがわかります。加熱すればするほどよく冷える不思議な冷凍機です。

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