工場、自動車、船舶などが使用している燃料由来のエネルギーの多くは排熱として未利用のまま捨てられています。
これらの捨てている熱を「熱音響デバイス」を用いることで、電力や冷却・加熱に再利用するための研究を行っています。
熱音響現象を利用すると「熱入力から音波を介して仕事を取り出す熱機関」や「音波を入力することで熱を汲み上げるヒートポンプ(冷却・加熱)」を実現することができます。
そのため、以下の特徴を持っています。
● 熱と仕事のエネルギー変換を行う際にピストンやタービン等の機械部品を必要としないため、本質的にメンテナンスフリーです。
● 工場排熱、自動車排熱、太陽光熱等、多様な熱源を利用したヒートポンプ(冷却・加熱)や発電システムを実現できる可能性があります。
● 本質的には可逆サイクルであるため、高いエネルギ変換効率(先行研究では熱→音響パワー変換効率で30%)を有しています。
● 可動部を有することなく、非温暖化ガスを用いたヒートポンプ(冷却・加熱)を実現可能です。
日付からリンクします
2022/10/5資料のページに富永先生が執筆された資料「熱電気現象の熱力学」をアップしました
2022/9/7資料のページに富永先生が執筆された資料「濡れた蓄熱器の熱音響理論」をアップしました
2021/2/22資料のページに富永先生が執筆された資料「熱音響現象:私の理解」をアップしました
2020/11/21ホームページをリニューアルしました